高良玉垂宮神秘書 訳文 第九章 底筒男(大須賀あきら 稿)

大須賀あきら 稿

高良玉垂宮神秘書 訳文 第九章 底筒男

神功皇后を助ける副将。 神功皇后の長征に際し、住吉明神は福岡の住吉に出現し給い、その和魂(にぎみたま)は皇后を守護し、荒魂(あらたま)は先鋒を導き給うたとされる。 海上安全往来守護の神として崇められている。

高良玉垂宮神秘書
第一条
前の天皇三男月神垂迹底筒男 四王寺の皇后の前に三人現れ住吉明神は「我が子三男月神の垂迹底筒男は、応作天将軍の生まれ変わり、天下の大力士 大将軍である。」と云った。住吉高良大将軍
三男月神底筒男 皇后夫婦となり 嫡男日神垂迹表筒男は皇后の妹豊姫と夫婦となりその御子は、大祝日徃子という底筒男 表筒男二人は皇后と共に皇宮におり 三男月神垂迹底筒男は皇宮に住んでいる間位を譲り 太政大臣物部保蓮となった。」大臣は干珠 満珠を借りている間 藤拝かかる下で定める間 その名線を取り藤大臣という

第三七条
住吉の神馬かけふち 三丈置いて

第四〇条
住吉の鎧 白糸 八幡の鎧 黑糸 大井の鎧 緋落とし 甲は三 羽は鎧の先に刺し 鎧は板に絵を付けて 据えて持つこと

第三〇九条
住吉の文に 桐の葉を召されること 鵜殿の岩屋で 彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊を生む時 産屋に桐の葉を敷き 産屋の屋台も桐の木 桐を採った場所を桐嶋と名付け これによって異国を攻める時も桐の葉を御紋として攻める 住吉とは彦波瀲武命のことである。

第三五〇条
藤大臣 高良大菩薩皇宮におられる時、大井は月神でいるあいだ位は太政大臣正一位であり、藤大臣は異国征伐の時、干珠 満珠を竜宮に借りた時の名前である。高良山に御帰りになってより神正一位と定められた。四〇代天武天皇癸酉二月八日御神託により大井束帯を大祝に譲り大祝大明神正一位を高良大明神第一位を引き替えて鳥居に玉垂宮とうった。大祝へ譲った鳥居には大祝大明神正一位とをうった。代々井ノ文にもそのように書かれている。大祝大明神物部安何正一位、大祝家がつきてからは隠居したというが、その書はましきなり。皇代六十代醍醐天皇の時、大祝大明神物部安何正一位と書くなり。

第四四〇条
底筒男尊 月神垂迹高良大井である。 住吉とは明星天子垂迹である その子 表筒男尊 日神垂迹 底筒男尊 月神垂迹神は三光によって虚空に住んでいた。仁皇十五代神功皇后の時 異国より異類が来て 四王寺嶺に皇后が天下の事を祈ると次男中筒男はその地に留まっって仁皇神武天皇と名乗った 住吉とは彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊のことである その子三人いて三人は男子 二人は女子である。 住吉五神とは 嫡男表筒男 大祝の先祖 次男中筒男 神武天皇 三男底筒男 高良大菩薩である。これにより大井を住吉三男という。

解説
三男底筒男は前の天皇(開化天皇)である 物部氏 異母兄弟には阿部の祖と云われる大彦がおり 名は阿部保蓮 干珠満珠を使った時の名を藤大臣という 妻は神功皇后 神紋は五七の桐(天皇家裏紋) 鎧 白糸 神馬はかけふちと記載がある。
大阪の住吉大社の地名が阿倍野であるのは阿部保連に由来すると考えられる。
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