エッセイ的ポエム

エッセイ的ポエム

蝶をお手本にして

もっとうららかな日々に憧れもっと優雅に春の風と暖かさに同期する蝶を手本にしてこの時機(きせつ)はまてよまてよ花から花へと翔び移る刹那のときinfinityは幽玄でこの己のたった小さな動きも羽音もたとえ微々たるエネルギーであったとしても風を起...
エッセイ的ポエム

戦争を知った老人たちの唄

dav「戦争を知った老人の唄」国同士の駆け引きで無残に無数の生命が失われる戦争を知らない子供たちも老人になったふたたび血ときな臭い滅ぼしの天使の影が忍び寄る地域の戦争が世界に飛び散る人権やいのちと唱えてきた平和が微塵に砕けてる僕たちになにが...
エッセイ的ポエム

手の洞窟の意味

手の絵の意味クエバ・デ・ラス・マノス(Cueva de las Manos、ラス・マノス洞窟)は、いわゆるパタゴニアにある「手の洞窟」アルゼンチンのサンタ・クルス州にあるスペイン語で「手の洞窟」を意味する人類の文化史上で極めて印象的先住民族...
エッセイ的ポエム

fields of illusion

たとえば徐々に強まるあさひを浴びて薄桃色の蓮のかおりに包まれるぬけるような空に自分の雲のかたちを思い描き微笑みあうやけるような日没に薄暮の公園を散策し一日のやすらぎを感謝する新月の夜ともなれば夜空の星ぼしに我らの生きる意味を相談する朧気な意...
エッセイ的ポエム

ロビンソン

ロビンソン春はまた風の季節ロビンソンもまた風の季節風の呼び方は少なからず季節風はモンスーン冬は 大陸 から海洋へ夏は海洋から 大陸 へ貿易風は北半球では偏西風そしておおよそ北東風我ら人生すべからず順風であってもらいたい仇の風はないに越したこ...
エッセイ的ポエム

巡る=Circulation

むかし、子どものころ、よく聞きました宇宙をまっすぐ進むと同じここに戻ってくる優しさは寒さに中で重なりあう枯れ葉のもうひとつの命また柔らかな梅の季節が帰って来ました何年も何十年経って新しいもうひとつのを命をはぐぐむように別れというのはもしも宇...
エッセイ的ポエム

Chain in the human zeros

ある強烈な色彩感覚ある臭気さえ漂わす空気感人をして目を釘付けにするまでの圧倒感ゴッホの絵は彼の人生そのもの人は人によってしかこの世界を意識できないであろう過去も未来も近所も世界の果ても海底も宇宙も人のチェーンが僕らの頭脳を構成するシナプスと...
エッセイ的ポエム

Back to the Earth

時のうねりに出くわしたら風の行方を肌で感じ潮の流れに目を凝らし宇宙の神秘の扉を叩くのだ西のはてから砂塵越しに戦車を走らせた殷墟を目指した商人たちは東の草原に新たな王朝の文明を築いた青い車は現在に通じるシルクロード青い潜水艦なんてリンゴ・スタ...