小マジェラン銀河派遣隊

ミーターの大冒険　余白　第２３話　小マジェラン銀河派遣隊

ハニス　なんと、今度は折角地球にやっと馴染んだと思ったら、銀河の外れどころか小マジェラン銀河だって！
　ムムッ、しょうがない！しかし、その任務を一度引き受けたらもう二度と地球には戻れないんだな！
　残念だ、キミとはいい仲になってきたというのにな。
　もしかしたら、キミも俺に付いて来てくれるとか？

ヴァレリー　残念です。お伴はできません。

ハニス　今生の別れか？
　人生には何度も辛いこともあるっていうことだ！

ヴァレリー　ただ、ここ地球のわたしの任務が終了次第、ドース様にお頼みすることができます。全地球での医療システムの完備が終わりましたら、きっと！
　第２陣であなた様を追いかけますよ。
　そして航宙船の動力の亜空間航行以上のテクノロジーが開発されればあなた様に追い付くことも、いずれ可能かも。

ハニス　はあ！それを信じよう！是非、そうあってもらいたいものだ！
　また新たな孤独な旅が始まるのか！

ヴァレリー　いいえ、頼もしいガイア人女性と第２ファウンデーションのお伴が予定されておりますよ。

ハニス　ええ？

ヴァレリー　ガイアの第１女子、ベニス様に付き添われる女子が決定されております。それにあのファー・スター３世号の船長もすでに選ばれています。

ハニス　どなたですかな？

ヴァレリー　ガイアのエージェント、あのドム様の娘のスラ・ノヴィ・レムブラスティラン（Suranoviremblastiran）さんです。
　そして船長は第二ファウンデーションのストー・ジェンディバル様です。

ハニス　なんと、それじゃ、トランターの第２ファウンデーションは、新たな様相になるということか？彼は第１発言者として地位を放棄するってことか？

ヴァレリー　既に、第１発言者の地位をもう一人の発言者女性にお譲りしたそうです。
　ミーター様とペイリさんが惑星トランターを訪れて、ミーター様がお持ちであられた透明水のシリンダー・ペンダントをスラ・ノヴィさんのお首にかけられたとか。

ハニス　それじゃ、もう一つのガイアを小マジェランに新たにつくるということだな。
　いよいよはじまった！

ヴァレリー　と申しますと？

ハニス　スペーシアだよ。
　もしかしたら、小マジェラン銀河は我らが到着後、「ヤマブキ」銀河と呼ばれるだろうな！

ヴァレリー　え、えっ！

ハニス　素晴らしい展開になって来たものだ！

　有難い！
　あの珪化木のおかげかも知れないな。

　それにしても、ヘイム人の女性がねぇ！これを知ったら亡きウォンダもびっくりすることだろうよ！

　それにしても、あのヘイム女性がねぇ！

次回につづく ···