高良玉垂神秘書 訳文(大須賀あきら 稿)

大須賀あきら 稿

目次

  1. 第一条
  2. 天神七代

第一条

天神七代

  • 第一 国常立尊  男神
  • 第二 国狭槌尊  男神
  • 第三 豊斟淳尊  男神
  • 第四 泥土瓊尊  男神   娑土瓊尊   陰神
  • 第五 大戸之道尊 男神   大戸間辺尊 陰神
  • 第六 面足尊   男神   惶根尊   陰神 
  • 第七 伊弉諾尊  男神   伊弉冉尊  陰神

伊弉諾 伊弉冉尊、彼の二神天之浮橋の上で、此下国が無いので、天の逆鉾を差し下し探られる海原に無いので、引き上げられた鉾のしたたり固まる嶋あり。

その島に彼の二神降り降って夫婦でまず大八嶋を次に草木を、次に无らん国の為主なものを生まれた。一女三男 大日玉尊 月弓尊 蛭子尊 素戔嗚命、その後淡路の国に宮を造って御隠れになったという。

四代より六代までは夫婦は定まったが、伊弉諾 伊弉冉尊 天之橋立で「我余るところがある、あなたは足りないところがある さし合わせてみょう」その時鶺鴒をみて読んだ歌がある。「世の中にいなうせ鳥がいなければ人は恋路に迷わざるもの」と読まれた。

また歌いわく、「法を説くはもめ事あるので いしたたききわれに儚き道な教えそ」と仰あり、その後、一女 三男を生まれた。

一女とは天照大神、月弓宮は伊勢の国にあり、という、蛭子は西宮の蝦夷という、素戔嗚尊は出雲の国大社、天照と素戔嗚尊は仲が悪く、日本総表を争われた。

天照大神に素戔嗚尊は色々当たられた。アメノフチと云う馬を生け取りにし皮を剥ぎ、天照大神、布と云うものを織られる時 その馬を追い入れ馬に落ちさせ銀のヒオノを血の下に突き立て、これによりヒヲする時には日神のおそれへヒノ先を包むことがあった。

天照大神異説では西天竺の生まれとも伝わる、千八人の女 西天竺より来る。人間を創り、倭国の倭の字はこれによって千八人の女と書く。

天照大神 素戔嗚尊を持て余して天岩戸に籠られた。元々日神の化身なので、日本が暗闇となった。その時神達が集まられて、五人の神楽 八人の八乙女 笛を吹き 鼓を打ち 拍子を揃えて神楽を奏する時 面白いといわれ扉を少し開かれた。人の面が白く見えた。常陸国戸隠明神(手力男)が扉を引き破られた。その時から面白とは面が白いと書くようになった。

 

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