真説仏教伝来⑰ 金首露王はイエス様とお釈迦様の両方の血筋を受け継いでいる!?(佐藤達矢稿)

佐藤達矢稿

真説仏教伝来⑰ 金首露王はイエス様とお釈迦様の両方の血筋を受け継いでいる!?

大伽耶国の女王であった「正見母主」は、その名からして仏教徒だった可能性が高い」と以前指摘しました。その正見母主の子である金首露王は当然、仏教徒であっただろうと思われるのですが、このお方はなんと、あのイエス・キリスト様の血脈も引いているようなのです。
どういうことかというと、「日ユ同祖論」で有名な、北イスラエル王国を出奔した10氏族たちが、東へ東へと数十世代を経ながら移動して行く途中、滞在した様々な地域の人々と混血しながら最後に朝鮮半島南部にたどり着いたのが金首露王の一族ではないか?と推測されるからです。
このことを説明するため、首露王の孫にあたる天孫ニニギが日本に来てから行ったことを検証してみます。
ニニギ一行がどのような技術や文化を日本に伝えたかということは、ウエツフミに詳しく記述されています。それらをざっと並べてみますと、
①人々が食物生産に尽力するよう指導した。
②田畑の開墾と五穀・野菜の栽培を指導。
③海産物の育成を指導。
④牛馬の飼育を指導。
⑤収穫とその用具の作成を指導。
⑥火食の方法と土器の制作方法を指導。
⑦臼と杵を使った精穀の方法を指導。
⑧魚類の育成と漁具の制作を指導。
⑨酒や味噌などの醸造方法を指導。
⑩家屋建築の方法を指導。
⑪あいうえおをはじめとした日本語の言葉を整理。
⑫精神と肉体の健康維持の方法を指導。
⑬養蚕と紡績の方法を指導。
⑭神鏡の製造法を指導。
⑮笛、法螺、鼓、琴などの楽器の制作と演奏方法を指導。
⑯宮殿の建築や供膳作法を指導。
⑰太占と祝詞の奏上方法を指導。
⑱薬草を探索し、医薬の道を開く。
⑲暦を作成し、時制を導入した。
⑳製塩の方法を指導。
㉑飲茶、入浴の方法を指導。
㉒医療行為を行う。
㉓歌謡、奏楽、舞踊を指導。
㉔カナ文字を開発、使用方法を指導。
㉕天象と気象、地象の関係を指導。
㉖度制(ものの長さの基準)の制定。
㉗量制(ものの量の基準)の制定。
㉘衡制(ものの重さの基準)の制定。
㉙健康食の方法を指導。
㉚薬草入浴の方法を指導。
㉛商業の振興を奨励。
㉜狩猟と獣肉の処理方法を指導。
㉝漁業の方法と食魚方法を指導。
㉞金属、貴石の採掘、精錬方法を指導。
㉟婚姻の作法を指導。
㊱竈の作り方と食物の調理方法を指導。
㊲餅や飴、穀物の粉の製造方法、調理方法を指導。
㊳神々への信仰と参拝の作法を指導。
㊾幼児から成人、老人に至るまでの人生の各段階での任務を指導。
㊿服飾、髪型、下着などの作法を指導。
51厠の整え方を指導。
52寒冷地における稲作の方法を指導。
53野獣の退治方法を指導。
54街路の舗装方法を指導。
55造船と操船技術の指導。
56絵筆、扇、燭台、漆などの製法を指導。
57諸臣の位階を制定。
58解剖学と病気の原因を指導。
59外寇に備えて体勢固めを行う。
(出典:吾郷清彦「古史精伝ウエツフミ原文併記全訳」霞が関書房、1976)
・・・いかがでしょうか?・・・彼らは信じがたいほど多岐にわたって様々な技術、文化をこの日本列島にもたらしています。まるで、縄文生活を長らく続けていた倭人たちがいっぺんに文明化して行く様子が目に見えるようではありませんか?・・・。
また、上記の項目の中には入っておりませんが、彼らは「稲作技術」と「鉄の精錬法」をも伝えています。記紀においてニニギがことさらに神様扱いされるのは、彼がこれほどの恩恵を日本にもたらしたからです。
この項目を細かに見て行くと、天孫族の足跡が浮かび上がってきます。
たとえば、㉖~㉘を見てください。これは中国で制定された尺度です。彼らは昔、中国に住んでいた時期があり、その時にこの知識を学んだものと思われます。
また、㉞をご覧ください。貴金属に価値を見出すのはペルシャ以西、中央アジアからヨーロッパにかけての特性です。製鉄技術もそうですが、金属加工の方法は西域より東方に伝わりました。このような知識を携えてやってきたニニギ一行は、そのルーツを西域に持っているとしか考えられないのです。
彼らがもし、北イスラエル王国を出立したヘブライ人10支族の末裔だったとすると、これほどまでに多様な技術・知識を持っていたことにも納得が行きます。彼らはエジプト、メソポタミア、シュメール、インダス、黄河文明といった古代に文明が発達した地域のほとんどすべてを踏破してきたために、各地でその知識を吸収し、日本に着いた頃には当時の世界で類例のないほど博学で多才な一族になっていたのでしょう。
そして、もし私のこの仮説が当たっていたなら、天孫族(金首露王一族)にはイエス様と同じヘブライ人の血筋と、正見母主から受け継いだお釈迦様の血筋を両方受け継いでいることになります。そんなお方が日本の皇室の祖先だったとしたら、日本という国はなんという高貴な国なのでしょうか!?・・・。

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