「光の粒 波の粒」
小高い丘の曲がりくねった坂道の途中で
振り向いたキミの髪が風を弾ませた
今でもあの松の木の下には
想い出の光の粒が住んでいるのだろうかな
淡色のサクラソウの時代は遥かに遠く過ぎた
でもね
なんだかいつもひとりぼっちのようでも
この坂道を登って行くとよ
なぜか
海からの魔法の笑顔が吹き上がってくるのは気のせい
じゃないってねぇ
キミがもっと遠くから手を振っているみたいな
キミが未来から今のボクに手を振っているみたいな
時間を飛び越えてくる優しい波の粒
だから
もっと蜃気楼をみせてくれてもいいよ
だから
もっと陽炎(かげろう)が舞い上がってもいいよ
またこの坂道を下っていくんだからねぇ
そしてまた明日も
この坂道を登って行くんだからねぇ
yatcha john s. 「光の粒 波の粒」
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