ミーターの大冒険 余白 第11話 名声のトップ、アインシュタイン?
ヴァレリー というと、カンブリア紀というのは、他にも地球の歴史上にもう1つあるのですね。
ハニス 左様。今からざっと46億年前に地球がうまれた。生命の誕生は35億年前。そしてから約5億5千年前にそれまで十数種しかいなかった生物が突然1万種もに爆発的に増加したんだよ。奇妙奇天烈な形をした生物が出現し、以前とは全く様相が変貌したんだ。

ヴァレリー 奇妙奇天烈ですか?その原因はなんでしょう?
ハニス それ以前の地球雪化の溶解とも言われるが、その原因については定説はない。
話しを第2次大戦前後に戻したいのだが、よろしいか?
ヴァレリー あっ、ごめんなさい。お話しを逸らしてしまいましたね。どうぞ、お続けください。
私も、自身のデータから、描写しております。
貧富の格差、南北問題、気候変動、自殺者の増加、失業者問題など、あげれば切りがありませんね。
ハニス むっ、さすが!
その危機的状況を克服するのに人類は、政府、国連、様々な民間団体、諸大学が叡知を集めだしたのだよ。
この時代は、また、「第1期覚醒時代」とも言われるが、思想家、文明評論家をはじめ数多くの著名人が脚光を浴びた。
レオナルドは、ダニールに請われるままに、3人のハプロタイプ E の子孫を挙げた。
ヴァレリー はあ、3人に絞るのは大変でしたでしょう。それでその3人とは? その3人が例のパスワードと関係がある、と言われるのですね。
ハニス まさしく。
その時期、世情は全く以前とは異なる価値観がもとめられたということだ。
「絶対」とか「均一の正しさ」といわれていた一般的な価値観では通用しない世の中に変わってしまった。科学も哲学も世の中の人々も多種多様な価値を模索はじめていた。
その意味で、先ずアルベルト・アインシュタインが脚光を浴びる。
ヴァレリー 「相対性理論」の提唱者ですね。
ハニス レオナルドはこれら3人の中で、1人を選ぶとしたら、経営学者のピーター・ドラッカーを選んのだよ。これにはダニールも呆気にとられた。
レオナルドの検算機能はまだ不十分だと、訝った。
ヴァレリー 会社経営の学問のですか?経営学といえば、お金儲けの学問ですね。
それは、なぜですか?
当時でも、またずっとのちまで、アインシュタイン博士の名声は廃れるどころか、不動のトップと言われてるわけではありませんか?
ヴァレリー というと、カンブリア紀というのは、他にも地球の歴史上にもう1つあるのですね。
ハニス 左様。今からざっと46億年前に地球がうまれた。生命の誕生は35億年前。そしてから約5億5千年前にそれまで十数種しかいなかった生物が突然1万種もに爆発的に増加したんだよ。奇妙奇天烈な形をした生物が出現し、以前とは全く様相が変貌したんだ。
ヴァレリー 奇妙奇天烈ですか?その原因はなんでしょう?
ハニス それ以前の地球雪化の溶解とも言われるが、その原因については定説はない。
話しを第2次大戦前後に戻したいのだが、よろしいか?
ヴァレリー あっ、ごめんなさい。お話しを逸らしてしまいましたね。どうぞ、お続けください。
私も、自身のデータから、描写しております。
貧富の格差、南北問題、気候変動、自殺者の増加、失業者問題など、あげれば切りがありませんね。
ハニス むっ、さすが!
その危機的状況を克服するのに人類は、政府、国連、様々な民間団体、諸大学が叡知を集めだしたのだよ。
この時代は、また、「第1期覚醒時代」とも言われるが、思想家、文明評論家をはじめ数多くの著名人が脚光を浴びた。
レオナルドは、ダニールに請われるままに、3人のハプロタイプ E の子孫を挙げた。
ヴァレリー はあ、3人に絞るのは大変でしたでしょう。それでその3人とは? その3人が例のパスワードと関係がある、と言われるのですね。
ハニス まさしく。
その時期、世情は全く以前とは異なる価値観がもとめられたということだ。
「絶対」とか「均一の正しさ」といわれていた一般的な価値観では通用しない世の中に変わってしまった。科学も哲学も世の中の人々も多種多様な価値を模索はじめていた。
その意味で、先ずアルベルト・アインシュタインが脚光を浴びる。
ヴァレリー 「相対性理論」の提唱者ですね。
ハニス レオナルドはこれら3人の中で、1人を選ぶとしたら、経営学者のピーター・ドラッカーを選んのだよ。これにはダニールも呆気にとられた。
レオナルドの検算機能はまだ不十分だと、訝った。
ヴァレリー 会社経営の学問のですか?経営学といえば、お金儲けの学問ですね。
それは、なぜですか?
当時でも、またずっとのちまで、アイシュタインはその名声は廃れるどころか人類史において最高の輝きとして明記されてきたではありませんか。
ハニス そうだとも!それもこれも、あのイルミナのおかげで、地球の2万年前の文化、文明がもう一度、明らかになったんだ。
しかし、レオナルドは正しかったんだ。
ヴァレリー なぜ、どうしてそう言えるのですか?
ハニス まさしく、言うとおりだよ。最近、復刻版の地球暦20世紀のブックフィルムを暇をみつけて観ている。
ヴァレリー どのような?
ハニス それが、とても面白い。2万年前のガールや、ミーター、イルミナの冒険談のようだ。主人公が、地球文明黎明期の遺物を探しあてるというしろものだ。
そのフィルムの監督は、たしかスピルバーグとかいう。題は「失われたアーク」とか言った。
ヴァレリーさん、その監督はそれに続く続編の題材として歴史時代のニフを選んだそうな。しかし、時のニフ政府はその古墳という歴史遺産の撮影を許可しなかったそうな。はたしてとても残念な!
ヴァレリー まあ、あのニフ人の政府も秘密主義だったんですかねぇ!
まるでダニールの歴史消滅を彷彿させる政策だこと。
もしかしたら、時の政府も過去の記録を伏せる不都合な真実があったのかも知れませんね。
ハニス 本当にそうだったら残念なことだ。それがやがて、ジョン・ナックによって覆されることとなる。ジョン・ナックにしてはじめて列島が両大陸の間(はざま)にあって、両大陸からの自立を確立できたし、そのプランを実行した。
ヴァレリー そうだったんですね。それじゃ、ジョン・ナックとは、ハリ・セルダンとガール・ドーニック、ミーター・マロウ様や、ジャノヴ・ペロラット様をまとめて一人で実行されたお人というのですね。
ハニス うん、そうだ。ヴァレリー君、その証古学やらの概要をおさらいしてくれないか。
ヴァレリー Oral History(歴史証言)は、個人またはグループの記憶や体験を聞き取り調査として収集、保存、解釈する方法であり、歴史学、民俗学、人類学、社会学、文学、記憶研究、口承文化研究など複数の学問領域で利用されています。元々は、歴史的出来事に直接関わった人々の生の声を記録することを目的とした、戦争や被差別者の声など為政者の主張と異なる歴史認識を歪められる前に記録する目的で用いられた手法です。
ハニス そこでだ、あのレオナルドがピーター・ドラッカーを稀有な存在と、ダニールに答えた真意がわかったぞ。
ヴァレリー それはいったいどういうことでしょうか?
ハニス 今の話しからわかると思うが、レオナルドの判断根拠は、ジョン・ナックの歴史思想にもとめられる、ということだ。ジョン・ナックの思想は、ドラッカーのニフ理解の洞察力に基づいてる、と結論できる。
ヴァレリー そうでしたか。それにしても当時の風潮では、当時のニフ人は、反自由主義、反資本主義でファッシズムに傾いていて、全体主義に陥っていたと言われてますけど?
ハニス はあ、そうだなそれに近い様相は否定できないけど、おおむねそう言うのは誤解だったと察せられるんだよ。ドラッカーによればねぇ。
今はファウンデーション暦で何年になる、歴女殿?
ヴァレリー はい、ファウンデーション暦505年です、記憶薄男子様。
次回に続く。
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