Back to Earth

銀河のこよみ

アンセルム・ロドリック卿はかつてボクに大切な真理を語ってくれた。

「そんなこと言ったって、ミーター君、たかだか2万年じゃないか。人類の時間は、もっとながいんだ。」

「ダニール・オリヴォーはガイアの心と触れ合って賢明に生きてきた。その信念をキミに譲り渡したんだ。」

「地球はたしかに生きている。
なんといっても銀河復興の糸口は地球の涙を知ることからだ。」

「それにダニールが端緒をつけ、ガールとウォンダに引き継がせた。」

「そしてゆっくりとアルカディアの家を通して、キミとイルミナに最終的に託したんだ。」

「だから、大事なことは、ゆっくりと一事に徹して、待つこと。じっくりとガイアに心を合わせること。」

「そうすれば、キミの心が銀河のすべての人々に伝わり、地球のふるさとに戻り、心が癒やされ、また、新たに銀河の外を目指す人々があらわれるのさ、いいね、ミーター君!」

yatcha john s. 「 heart over mind , back to Earth by mystic ways , When Angels smile」

当小説は、わたしの「2万年後の銀河」シリーズの第一作目にあたります。ロボット、ダニール・オリヴォーの地球探索からはじまり、アルカディア・ダレルの活躍と彼女がなくなる以前までを含む約500年史です。

 第一作目は、ダニールがハリ・セルダンの「心理歴史学」の完成とハリが遺そうとしたファウンデーション・システムの補助機関を創造しようとするところまでの件(くだり)となります。

ダニールの目論見はハリの後継者を探し出すことと、ファウンデーション・システムの補助機関である惑星ガイアの構築を目指そうとします。

言うなれば、このことが第二冊目の『ミーター・マロウ』へと軽やかに繋がるのです。

探索のはじまり|YASUKAZU
『2万年後の銀河』 第一部  ダニールの地球探索  第1話 前史 銀河暦 12028年   ダニール・オリヴォー、宰相を辞任。ハリ・セルダン、宰相になる。 銀河暦 12038年   ハリ・セルダン、宰相を辞任。 銀河暦 12040年   ウオンダ・セルダン生まれる。 銀河暦 12048年   ドース・...

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