日本人の神観

日本文明の行方

YASUKAZU

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2022年10月3日 作成

「ジョン・ナック 『禹』の深層」その二 日本人の神観を中心にして

『禹』について語った私ジョン・ナックは、 Yin Yi の『宇宙の組成と日本人の組成』という短い文章に触発されて、さらに日本史の真なる基層を掘り出したいと思います。
 
 今回は「記紀」に見られる神観の特異性に触れてみたいと思います。
 まず、概観的な文化の基盤としては、「言語」があげられますが、研究成果がまだまだ明らかにはなっておりませんが、概ね「文法」、「敬語」の仕組みとしては、韓国・朝鮮語と重なり合うことが認められます。儒教導入以前において、チベットにも日本語にある敬語表現があることがわかっています。語彙においては朝鮮語とは極めて少数の類似なものもありそうですが、隔絶している感が相当あります。
 発音は、日本語の特徴的にはポリネシアにあるように必ず「アイウエオ」の母音と、子音と母音の結合が明確にある「音」(例えばカキクケコ)と確実になります。「ン」は漢字由来が起源となります。
 要するに父系文化圏と母系文化圏の混合文化と想定できるかも知れません。

古事記の「神観系譜」は面白いことに、例えば、イザナギ・イザナミの物語は、「聖書」のアダムとエバという男女の起源が類似であったり、他方では「ギリシャ神話」に出てくる「オルフェウスと妻エウリディケ」の物語にあるようにエウリディケはある日、蛇にかまれ死んでしまい、オルフェウスは妻を取り戻しに冥界に行ったので、そういう点ギリシャ神話に似ている面もあります。ただ聖書で言うアダムとエバは被造物で古事記ではイザナギ・イザナミは二神であった訳です。
 さて、古事記の神々生成の順序を時間系列に言うと、初めに造化三神、「アメノミナカヌシ」、「タカミムスビ」、「カムムスビ」というようにキリスト教でいう三位一体のシステムです。それから十二神が出現。これは聖書で言うと十二部族や、十二弟子に比例できます。その後に、イザナギ・イザナミの男女二神が出現。この二神から様々な神々(俗にいう八百万の神)と日本列島を生む(長くなりますので極めてまとめる)。その神々の中からさらに主要な三神(「アマテラスオオミカミ」・「スサノヲ」・「ツクヨミ」)が生成されるのです。
 そこでざっとまとめると、いわば、三神信仰、二神信仰(男女・陰陽)、主神信仰(天照大神、唯一神とはちょっと違うかな?)、多神教(アミニズム、精霊信仰)と言うように多重しているシステムなのです。列島に入って来たそのままの状態が今でも継続していて、それぞれ息ずいて、消されないで同等の価値として認められているという平等思想が特徴的と言えます。要するに悪く言うと相当面倒くさい文化ですが、よく言えば、どんな引き出しからもその時必要なもの(物)、こと(事)を引き出せる便利で自由自在な多様性、多角的見方が出来る柔軟性も持ち合わせる文化、思想と言えます。
 相当に尊重されてしかるべきで、将来、どんな過酷な変化、或いはカタストロフが起きようとも乗り越えられる力の思想と成り得るのです。
 いわば、四種類のハプロタイプの混合のおかげで日本人の可能性としては、どんな状況にも適応出来、機能しうると思うのです。先祖に感謝。ネアンデルタール人にも。

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ジョン・ナック 「歴史思想書」より

ジョアン・ミロ

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