Somebody you loved

ポエム

いつか手を繋ぐ時期が突然終わりを告げて
寂しい秋の風が心に吹きすさむ頃が訪れて
すべてがゼロになったと嘆くことが何千回訪れても
なんて僕は馬鹿だったなんだろうと苦い吐息を吐いたとき

そして
何もその経験から何も学びはしないと悟ったとしても

秋の昼下がりに寂しい風に揺れて抗う
ツートンの白いすすきの姿にふっと気がつく

陽気な穏やかな暮らしが長すぎて
すっかり平和という甘さに慣れ過ぎた自分に気がつく

そして今日という日に
陽の傾く気配に心に吹きすさむのに涙も出ない

それでも
なんとかして
あの日たしかに日だまりのなか
手を繋ぎあったことを

もう一度思いおこして

昔タイダイの花咲く遠くの平原で
今は兵士たちの靴の音が聞こえ
そして近くの海で小さな美しい島を取り巻く
悪魔の気配を感じていても
この愛しい土地を飛び越してくる飛翔体
に悲しみがまして唇を噛んでも

この僕が誰かを愛して
誰かがこの僕を愛して
心を癒してくれた

その思い出の記憶があるなら
この秋の寒い風に

一輪の色鮮やかに咲き続けている花に
その姿を思い描き
敢えて精一杯の歌で称えたい

yatcha john s. Someone you loved

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