台湾タオ族と内行花文鏡(上野俊一稿)

上野俊一稿

台湾の公認先住民族は16族。その中でタオ族(ヤミ族)は本島の南東沖の孤島蘭嶼(らんしょ)を本拠とする海人族です。

注目すべきは彼らの伝統的意匠を施した舟「チヌリクラン」。


一つは”へさき”と”とも”に付けられた特徴的な飾り。これと米子市稲吉角田遺跡で出土した紀元前1世紀の弥生土器の線刻の舟がよく似てること。
もう一つは舟に描かれたマーク。タオ族のトーテムは飛び魚、シイラ、太陽と月なので、おそらく太陽をモチーフとしたものでしょう。これが内行花文鏡の連弧がよく似ているのです。内行花文鏡のデザインは後漢で流行ったものとか。

内行花文鏡


ただの偶然で終わらせるのももったいないので、載っけておきます。

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