The Edge of Stars
galaxy20,000yearslaterseries
Book 1
Foundation Dreams
第七部
Bayta Darell
第13話
The Edge of Stars
46
リー・センター やれやれこれでいい!我ながら完璧だった。
ドースさんの申し出は、心が痛かったが、望んでた結末だった。
最初はミュールが人の感情をコントロール出来る変異体とは思わなかったので、戸惑ったが。
ウォンダ お父さん。それは自画自賛過ぎない?結局、なにもしなかったんじゃない!
リー ウォンダ、それは親の心、子知らずだ。何年も前から準備はしてた。筋書きを書いたのは私なんだから。
まだお前は知らなくていい。
ウォンダ そんな、今回の大役のご褒美で、それを教えて頂戴。
リー どうせ言ってもまた私を嫌悪するだけに決まってるが、まあ教えてあげよう。
故郷の星の古い諺にもある、「蛇のように狡猾で、鳩のように素直であれ」、とな。
またファウンデーションのハーディンの名言にも「いいことをするのにちゃちな道徳心に振り回されるな」ともね。それが第零の法則なのだよ。ハリ・セルダンはデマーゼル、いやダニール・オリヴォーから、ここで教わった!!
ウォンダ どう言うこと?具体的には?
リー あとは自分で考えるんだな!今頃は、ドースさんの体は、デマーゼル、じゃなかった、ダニールさんか、レオナルドさんが引き取りに来ている。
ベイタさんは、私の恋敵(がたき)のランデュのヘイブンに着いた頃だ。
あと二三秒の違いでうまくいった。ミスさんは可哀想だったが、死ぬ直前、ここが第二ファウンデーションだとわかっただけでも本望だったに違いない。
第二ファウンデーションの人間は感応力に優れているだけじゃ、だめなのだから。演劇にも優れていなくてはならない。
ウォンダ まあ?! じゃあ「星界の涯」ってここのことなんですね、お父さん。
リー そういうことだ。銀河は星の渦で空間が歪んでいる。天体物理学を学べば、わかるはずだ。そうだ、少しは進歩したな、ウォンダ、起点が終着点になる!
次話につづく . . .
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