- 第3話12858年前
ファウンデーションの夢
第八部 アルカディアの遺言
アルカディア ねえ、ミーター、もう少ししゃべらせて。
今、あのオリンサス・ダムが、私が最後に頼んだ、大仕事を彼は、今、仕上げている最中よ。彼には驚いているわ。なにしろ私より元気なんですからね。その仕事というのは、帝国辞書編纂図書館の建て直しよ。その記録を一点に絞ろうとしてくれているの。図書館の全ブック・フィルムのバーチャル機能化ですから。その目的の一つは、照射レンズの焦点の結束点を12858年前に合わせることなの。それというのは、その時以前の人類、銀河の記録が消えていてたどり着かないのよ。これを探るのが私の使命の一つだわ。それがわかれば、銀河回復の秘訣がわかりそうなの。ターミナスとしても最後の大仕事だわ。手掛かりは「児童のための知恵の書」だけなんですから。
もちろん、ハッキリ言って第二ファウンデーション や R・ドースさんに纏わる問題ねえ!そしてその奥に、あの「不死の従僕」の影が見え隠れしているのよ。
ミーター、あなたね、あの不死の従僕を探し出して、彼に直接会って聞いて貰いたいの。
ミーター アルカディー、それは気違いじみたご依頼ですね!まずその「不死さん」が何処にいるのか、知ってるのかい?
アルカディア そうだわね!この広い銀河のどっかだわねえ!
ミーター そんなところだと思った。やれやれ!
次話につづく . . .



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