第102話天の川の架け橋
第102話 天の川の架け橋
SF小説 ボー・アルーリン
ボーの友人ベントレーが惑星ターミナスを訪れた。はるばる銀河の中心区域のから銀河の最縁部にきたのである。惑星シンナックスの代表として惑星全体の骨組みを教示するためと惑星間の互恵関係を築くためだった。
「ボー、惑星コンポレロンや我が惑星、シンナックスでもキミの活躍が話題となっている。我がいとこが光栄な惑星ターミナスの代表に選出されたことも、本当に驚いた。」
「ベントレー、有り難う。天の川銀河の中域でここのニュースが入ってるというのは、実際はキミのお膳立てに決まってる。これまでも言わずもがな、この星の建設理念や構造は惑星シンナックスをお手本にさせてもらって来た。どこか、不備な点があったら教えて貰いたい。」「そうなんだ。先日ハリ・セルダンの孫娘が公園を提案したよな。あれは見事な発想じゃないかい」とベントレー。
「ああ、素晴らしい提案だった。今ダール人が突貫工事を行ってる。それで . . . 」とボーはベントレーの次の言葉を期待を込めて待った。
「キミは惑星シンナックスが荒涼たる砂漠に水と海、そしてジャングルのある景観に変貌させたことを知ってるよな」とベントレー。
「ということはこの惑星をマングローブと珊瑚礁の惑星に変容させたいんだな。」とボー。
「おっしゃる通り。流石に心理化学者。全銀河の植物の種、全種類をもってきた。言っとくけど、毒、有効非有効、全てある。それらの識別を立ててはならない。毒でも非有効でも、何らかの意味があるって言うのが、ナックの思想だ。」とベントレー。
ボーはお株を取られた様子だった。
ベントレーはつづけた。「全種の種でも、これぞという種類は、知ってるか?紫蘇でもなく、ラヴェンダーでもないぞ。」「桜ですか、ヤマブキですか?」とイリーナが答えを知ってて割って入った。「ジンジャーの花だよ。惑星シンナックスの惑星花だよ。惑星シンナックスの伝説でジョン・ナックがカントリー・ビューティーフルで放浪して、西部まで来て気を失った。それを看病し、病気が完治するまでさらに西部の島に連れ帰った人がいた。その島の花がジンジャーだったのだよ。」
2人いや、ベントレーを除く4人は感無量だった。
話は途絶えることなく深夜遅くまで続いた。
次話につづく . . .
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