棲み分けの理論と日本
今西錦司。
「棲み分け理論」を提唱された、ダーウィンの進化論に匹敵するするほどの日本人にとって掛け替えのない今西錦司大先生保有の森がたった「相続税」のために更地にされ、その分を税金支払いのために充てられるような過酷な取り立てがなされていた。慚愧極まりのない行政の処置です。酷税が日本を苦しめる、国税が日本人を殺してる、否が応もない処断が日本文化を死に至らしめてる、典型、象徴としての出来事です。
いざ我らが選んだ国政が、無思慮に放置してしまえば、権力と化した無慈悲な悪魔になるという真実を明らかにしている例です。これは氷山の一角にしか過ぎないで、ともすれば、いくらでも明らかになって来て、きりがないでありましょう。もっと我ら国民は目を凝らして国政を直視しなくてはならないでしょう。
それは「町屋」などの伝統文化ばかりでなく、日本の経済の主要な土台である中小企業の継承が、今、直近の問題なのです。
日本人。世界で初の定着化を果たした縄文人。列島にたどり着いた過程を我々は考えたことがかつてあったでありましょうか?
我々ホモ・サピエンスがアフリカで発祥してから、中央ユーラシア大陸の大草原を何万年という途方もない年月を過ごし、その後列島にたどり着くまで、どれほどの集族の分化が「棲み分け」によってなされて来たのでありましょうか? 何千回、いや、何万回の末にたどり着いた、日本列島。
譲る方、の方が謙虚であり、秀でてる、という許容度の高さ。寛容の深さ。これこそ日本人の日本人たる所以であり、本質なのです。
それにしても、今西錦司先生の描く世界を、行政、政治家並び我々は許容して行けるのでありましょうや!
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